谷村さんは、運動時に骨格筋から分泌される生理活性物質(マイオカイン)に着目し、筋収縮の強度や量とマイオカイン応答との関係を明らかにする研究に取り組んでいます。日本運動生理学会の英文誌『Advances in Exercise and Sports Physiology』では、マウスを用いて高強度筋収縮が骨格筋および血中のマイオカイン発現に及ぼす影響を検討した研究(Vol.28, No.2, 2022)と、筋収縮量と骨格筋のマイオカイン応答との関係を検討した研究(Vol.31, No.1, 2026)を発表しています。これらの研究は、運動刺激に対する骨格筋の分子応答と筋由来シグナルの理解を深めるものです。
| 関連情報 | 日本運動生理学会 学会誌 |
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脂肪組織の可塑性は血管新生で保証され,組織拡張時の血管新生の不足は組織低酸素化を起因とした代謝的恒常性の破綻をもたらします。血管新生因子として数種の液性因子が知られていますが,細胞外マトリックス(ECM)も成長中の血管の足場として機能します。本研究では,高脂肪食(HFD)摂取や運動トレーニング(EX)実施ラットの皮下(鼠蹊部)と内臓(精巣上体)の脂肪組織から調整した脱細胞化脂肪組織(DAT)粉末を含む三次元ハイドロゲル(DAT-HG)にヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を包埋し,HUVEC の管腔様構造(ネットワーク,分岐,長さ)形成を評価しました。DAT粉末はECMの立体的構造は破壊されていますが,ECM構成成分は失われていません。HUVECの管腔様構造形成は,HFD摂食条件下でEXを行ったラットの鼠径部由来DAT-HGで他群のDAT-HGに比較してより促進され,精巣上体由来DAT-HGでは,HFD摂取群のDAT-HGが普通食摂取群DAT-HGに比較し管腔様構造形成をより促進させました。また,精巣上体由来DAT-HGは鼠径部由来DAT-HGに比較してHUVECの管腔様構造形成をより促進させ,血管内皮増殖因子受容体2,血管内皮カドヘリン,接着斑キナーゼの発現増加を伴っていました。プロテオーム解析の結果,HUVECの管腔様構造形成を促進させたDATではSerpina3m,Col4a4およびSel1lなどのタンパク質が豊富であることが分かりました。肥満を呈しても肥満関連疾患に進行しないmetabolically healthy obesityでは脂肪組織の血管新生の密接な関与が想定されています。本研究は脂肪組織の可塑性を担保する血管新生におけるECMの役割について興味深いヒントを与え,脂肪組織のhealthy expansionのメカニズム解明に寄与すると期待されます。
| 関連情報 | DOI:https://doi.org/10.1016/j.metop.2026.100485 |
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スポーツ健康科学部4年次生の上野結来さん(体育会ソフトボール部)が、WBSC第2回男子U23ソフトボールワールドカップに日本代表として出場し、チームの大会初優勝に貢献しました。
決勝戦では、前回大会優勝国であるオーストラリア代表を相手に、高橋理央投手(商学部4年次生)とのバッテリーで先発出場。日本代表は4-2で勝利し、初の世界一に輝きました。
おめでとうございます!
9月に開催される全日本大学ソフトボール選手権大会でも、世界一を経験した両選手のさらなる活躍を期待します。
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スポーツ健康科学研究科 博士前期課程2年 藤居儀史さんが、本学若原卓教授、高橋克毅先生、早稲田大学川間羅聖先生と共同で取り組まれた研究論文「Relationship between the stiffness of the medial gastrocnemius and spatiotemporal variables during 100-m sprint running in collegiate sprinters」が、国際学術誌「PLOS One」に掲載されました。
これまでの研究で、腓腹筋内側頭が硬いほど陸上競技100 m走のタイムが速いことが明らかになっています。しかしながら、100 m走の走速度を規定するステップ変数(ステップ頻度、ステップ長、滞空時間、接地時間、滞空距離、接地距離)と腓腹筋内側頭の硬さがどのような関連性にあるかということはわかっていませんでした。そこで本研究では、安静時及び収縮時の腓腹筋内側頭の硬さと100 m走中の最大速度局面に当たる50–60 m区間でのステップ変数の関連性を検討しました。 大学生の短距離走選手を対象とし、超音波画像診断装置のせん断波エラストグラフィ機能を用いて、安静時及び収縮時(等尺性最大随意収縮の20%及び50%での足関節底屈筋力発揮)における腓腹筋内側頭のせん断波速度を測定しました。また、100 m走時の50–60 m区間における走動作をハイスピードカメラで撮影し、ステップ変数を算出しました。 その結果、安静時及び収縮時の腓腹筋内側頭の硬さは、100 m走タイム及びいずれのステップ変数とも有意な相関関係にありませんでした。 以上の結果から、腓腹筋内側頭の硬さは少なくとも本研究で対象としたパフォーマンスレベルの対象者において重要ではないことが示唆されました。
DOI: 10.1371/journal.pone.0347567
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ヒトは狩猟採取のとき歩行から走行へ運動形態を切り替えます。この際、エネルギー代謝の観点から、より効率の良い(経済的な)運動様式へ移行していると考えられています。しかし、この移行過程において、エネルギー代謝要求に対してからだで起こる酸素消費量 (̇VO2)がどのように調節されているかは、これまで十分に明らかになっていませんでした。本研究では、歩行と走行が混在する速度に加え、純粋な歩行および走行速度における、非定常運動 (正弦波運動) に対する̇VO2の応答特性を評価しました。その結果、歩行から走行への移行速度付近における̇VO2動態は、歩行および走行それぞれに固有の̇VO2の動的特性を統合させることで推定が可能であり、移行に伴う代謝要求に対して、歩行と走行固有の̇VO2応答が協調的に調整されている可能性が示唆されました。本研究成果は、これまで着目されてこなかった歩行から走行への移行過程(狩猟採取)におけるエネルギー代謝調節に新たな知見を提供するものです。
タイトル: Gait-Specific Pulmonary Oxygen Uptake Kinetics During Gait Transitions Reflect the Energetics of Walking and Running in Humans
著者: Mako Fujita, Masahiro Horiuchi, Yoshiyuki Fukuoka
DOI: 10.1249/MSS.0000000000004006
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2026年3月に東京アクアティクスセンターで開催された競泳日本選手権に、スポーツ健康科学部4年の梶本一花さんが出場し、400m・800m(日本新記録)・1500mの3種目で優勝し2年連続3冠の快挙を達成しました。昨年、シンガポールで開かれた世界選手権では、OWS(オープンウォーター)新種目の3キロノックアウトスプリントで金メダル、女子5キロでも銅メダルを獲得しており、競泳・オープンウォーター二刀流でのますますの活躍が期待されます。
]]>株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、学校法人同志社 同志社大学(以下「同志社大学」という。)と共同で、このたび「わが国スポーツ産業の経済規模推計 日本版スポーツサテライトアカウント 2011~2022年推計」と題した調査レポートを発行しました。
当レポートは、2018年3月に発行した「わが国スポーツ産業の経済規模推計~日本版スポーツサテライトアカウント~」において開発した推計手法を基に、DBJが継続して公表している調査(以下過去調査レポートを総称して「日本版SSA」という。)の最新版(以下「日本版SSA2025」という。)として、2022年のわが国スポーツ産業の経済規模を推計したものです。
日本版SSA2025の調査結果は主に以下のとおりです。
日本版SSA2025に基づく推計結果において、わが国のスポーツ産業の経済規模は2011年より右肩上がりで成長を続け、2020年はコロナ禍の影響を受けて一時的な落ち込みが見られたものの、2022年時点の国内スポーツの市場規模は約15.5兆円と試算された。付加価値額(スポーツGDP)は約10.3兆円となり、統計開始以来初めて10兆円を超え、名目GDPに占めるスポーツGDPの割合は1.83%と、コロナ禍前の2019年の水準を上回り、産業の回復と成長が示された。
東京オリンピック・パラリンピック開催やプロスポーツの再開に伴う消費者行動の喚起等から、2021年からは、回復・成長傾向に転じスポーツGDPの対前年増加率は7.15%と、名目GDPの同増加率1.44%を大きく上回る成長を見せている。また、コロナ禍の影響を強く受け、活動が限定的であったプロスポーツ興行も、2019年を超えて回復しており、今後の推計において、さらなる成⾧動向を計測できるものと考えられる。一方、同じく影響を受けた旅行サービス関連の産業分類は回復の途中であり、コロナ禍は多くの産業の構造を変化させ、その回復基調には産業ごとに顕著な違いが読み取れる。
スポーツ産業は時代とともにその領域を拡大し続けており、それに対応する形で本推計に採用しているヴィリニュス定義も3.0に改定された。また、推計における産業分類の基礎となる産業連関表についても、新たに2020年版に更新された。本推計においても、時勢に即した推計にするためにそれぞれの更新に合わせた改定対応を実施した。加えて、スポーツ産業の実態をより多面的に把握するため雇用面・地域別の視点からも推計を実施した。
なお、推計手法の開発においては、欧州SSAを開発した研究チームの協力のもと、伊藤元重東京大学名誉教授を顧問、庄子博人同志社大学准教授を座長とする、スポーツ産業やスポーツ政策の研究者や実務者等から構成される検討委員会にて議論を行った上で、スポーツ庁及び経済産業省の監修も得ております。
当レポートをご希望の方は、DBJウェブサイト「調査研究レポート」に掲載していますので下記のURLをご参照ください。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後もわが国スポーツ産業の成長に貢献する情報発信を積極的に行ってまいります。
スポーツ健康科学研究科 博士後期課程3年 花野宏美さんが、宮城学院女子大学 青木拓巳先生、北海道文教大学 佐々木将太先生、園田学園大学 藤川浩喜先生、佐賀大学 大石寛先生らと取り組まれた研究論文「Urinary equal concentration, body composition, and lifestyle factors were associate with bone mass in young woman」が、「BMC Women’s Health」に掲載されました。
骨量は加齢とともに減少するため、若年期に最大骨量を高めることが骨粗鬆症一次予防に繋がります。一方で、エストロゲン様作用を持つエクオールは、閉経後女性の骨量増加に有益であることが明らかとなっています。しかし、若年期における、骨量とエクオールの関連については、十分に明らかになっていません。そこで本研究は、若年女性を対象に、骨量とエクオール産生量、体格、筋肉量、運動習慣、月経周期などにおける関連の検討を行いました。
女子大学生275名を対象に右踵骨の超音波測定による骨量測定、体組成測定、質問紙測定、エクオール産生量測定を行いました。その結果、エクオール産生量が高いほど骨量が高いことが示されました。また、エクオール産生量と同時に、運動習慣があることや骨格筋量が多いことも、骨量の高さと関連していました。一方で、年齢、BMI、豆類摂取量、月経周期は、骨量との関連は認められませんでした。
エクオール産生量は、日常的な運動習慣、筋肉量の維持と同様に、若年期の骨量に対して重要であることが明らかとなりました。一方で、エクオール産生量が少ない若年女性にとっては、運動習慣や筋肉量を持つことは、エクオールの代替効果となり得ることも示されました。最大骨量を高めることは将来の骨粗鬆症予防に繋がるため、本研究は若年女性に対する健康支援において重要な視点になる可能性があります。
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本年度をもって、スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科で教鞭を執られた藤澤 義彦教授がご退職されます。つきましては、下記のとおり最終講義を実施いたしますのでご案内申し上げます。多くの方々のご聴講をお待ちしております。
記
| 日 時 | 2026年1月14日(水)2講時(10:45~12:15) ※状況により延長する場合がございます。 |
|---|---|
| 場 所 | 京田辺キャンパス 恵道館201番教室(KD201) |
| 対 象 | どなたでもご聴講いただけます。 |
| 備 考 | 事前申込は不要です。当日は直接教室へお越しください。 |
以上
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2025年11月22日~23日に、第38回日本トレーニング科学会大会が開催されました。今大会において発表した「8週間の筋力トレーニングによる筋スティフネスと筋線維組成の適応」が、若手研究者の優れた発表に対して贈られる「若手研究奨励賞」を受賞しました。
・(受賞名)若手研究奨励賞
・(発表演題)8週間の筋力トレーニングによる筋スティフネスと筋線維組成の適応
・(筆頭発表者名)奥田祐輝
・(連名者)川間羅聖、三方怜、佐藤粋平、高橋克毅、石井好二郎、若原卓
筋のかたさの指標である筋スティフネスは、スポーツパフォーマンスやスポーツによる外傷(肉離れなど)と関連することが知られています。この筋スティフネスが筋力トレーニングによってどのように変化するか、またその変化に関連する要因については未だ十分に明らかにされていません。そこで本研究では、8週間のスクワットトレーニングが外側広筋の筋スティフネスに及ぼす影響について、筋線維組成との関連から検討しました。その結果、今回の筋力トレーニングによって外側広筋の筋スティフネスは低下しましたが、その変化と筋線維組成との間に相関関係は認められませんでした。今回の結果は、運動パフォーマンスの向上や傷害予防を目指す人々が、筋力トレーニングを行う際に役立つ有用な知見となります。
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2025年11月20日 初出
このたび同志社大学スポーツ健康科学部では、以下の要領にて教員の公募を行うことになりましたのでよろしくお願い申し上げます。
1.採用職名 任期付教員(助手)
2.人 数 1名
3.専門分野 スポーツ健康科学関連領域
4.所属学部 スポーツ健康科学部
5.勤務場所 同志社大学 京田辺校地
6.任 期 2年間を限度とする(任期付教員としての再任はありません)。
7.採用予定日 2026(令和8)年4月1日
8.応募資格 同志社大学大学院スポーツ健康科学研究科で博士の学位を取得した方
(ただし学位取得後5年未満の方)または取得見込み者
詳細につきましては、次のファイルをご参照ください。
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姜 盧瑞恩さん
2025年、10月25日〜27日に、2025 World Congress on Kinesiology and Sport Science (2025 WCKSS,International Convention Center Jeju)が開催されました。今大会において口頭発表した、「Fat depot- and diet-specific differences in adipogenesis of rat adipose tissue-derived stem cells after detraining」が,GSSI WCKSS EXCELLENCE IN SPORTS SCIENCE AWARDのファイナリストとして表彰されました。この賞は、2025 WCKSSの公式パートナーであるゲータレード・スポーツ科学研究所(GSSI)がスポーツ科学・スポーツ栄養学・水分補給に関する若手科学者の研究をさらに発展・促進するために設けられたものです。
・(受賞名)GSSI WCKSS EXCELLENCE IN SPORTS SCIENCE AWARD Finalist
・(発表演題)Fat depot- and diet-specific differences in adipogenesis of rat adipose tissue-derived stem cells after detraining
・(筆頭発表者名)Luruien Jiang
・(連名者)Seita Osawa, Hisashi Takakura, Tetsuya Izawa
継続的な運動トレーニングは脂肪組織のcellularity(数とサイズ)に影響を及ぼし、脂肪組織炎症状態やアディポカイン分泌、インスリン感受性に好影響を与えます。しかし、トレーニング中断つまり脱トレーニングを行うと、脂肪細胞の肥大化を伴う体脂肪量の急激な増加が起こります。
姜さんの研究は、9週間の運動トレーニング後に課した4週間の脱トレーニングが、新しい脂肪細胞を供給する脂肪由来幹細胞(adipose tissue-derived stem cell,ADSC)のadipogenesis(脂肪細胞新生)に与える影響を検討したものです。また、脱トレーニング期間中の異なる栄養(高脂肪食または普通食)摂取の影響についても同時に検討しています。その結果,脱トレーニング後のADSCのadipogenesisの変化は脂肪組織部位および摂取した栄養の違いで異なり、皮下脂肪組織由来ADSCの adipogenesisは高脂肪食摂取脱トレーニングによって運動トレーニング後から急速に増加し、内臓脂肪組織由来ADSCのadipogenesisは普通食摂取脱トレーニングによって急速に増加することを見出しています。さらに、脱トレーニング後の脂肪組織内マクロファージの浸潤も皮下脂肪組織と内蔵脂肪組織で異なり、内蔵脂肪組織で増加することも明らかにしました。 脂肪組織cellularityのコントロールは「代謝的に健康な脂肪組織」の構築に欠かせません。
この研究は、運動トレーニングを中止または中断した際には脂肪組織の代謝特性を考慮した栄養摂取コントロールが脂肪組織cellularityの調節に重要であることを強く示唆しています。
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10月25日(土)〜27日(月)とInternational Convention Center Jeju (韓国済州島)にて開催された、2025 World Congress on Kinesiology and Sport Science (2025 WCKSS)において、スポーツ健康科学研究科博士後期課程3年の森隆彰さんが若手研究奨励賞(Young Investigator Award: YIA)ポスター発表の部のファイナリスト(上位5名以内)に選ばれ、学部学生発表賞(Undergraduate Presentation Award)ポスター発表の部では、スポーツ健康科学部4年生の中蔵里咲さんが1位、同学部3年生1名が2位、同学部3年生の濱中采奈さんがファイナリスト(上位4位以内)を、それぞれ受賞しました!
スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科運動処方(石井好二郎)研究室からは6名が発表し、うち4名が受賞するという快挙を成し遂げ、閉会式では「Doshisha University」の名前が何度も呼ばれ、大きな注目を集めました。今回の表彰は、AI による一次評価を経て、各国の専門家による最終審査によって決定されたもので、国際的な研究水準において、本学学生の取り組みが高く評価されたものです。
なお、学生の安心・安全な大学生活を守る観点から、一部の受賞者については個人名を公表しない方針といたします。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
・(受賞名)若手研究奨励賞(Young Investigator Award: YIA))ポスター発表の部 ファイナリスト
・(発表演題)Neighborhood Environments Associated with Elementary-school-level Exercise Time and Physical Performance Before and After the COVID-19 Pandemic: Repeated Cross-Sectional Ecological Study Of National and Complete Survey Around Japan.
(COVID-19パンデミック前後における小学校児童の運動時間と身体能力に関連する近隣環境:全国規模の完全調査に基づく繰り返し横断研究)
・(筆頭発表者名)森隆彰
・(連名者)大石寛、大道智恵、池上健太郎、山口寛基、花野宏美、松村梨那、石井好二郎
・(受賞名)学部学生発表賞(Undergraduate Presentation Award)ポスター発表の部1位
・(発表演題) Differential Effects of Aerobic Exercise Types on Metabolic Disease Risk: Evidence from a Large-Scale Health Checkup Cohort.
(有酸素運動の種類による代謝性疾患リスクへの異なる影響:大規模健康診断コホートからの知見)
・(筆頭発表者名)中蔵里咲
・(連名者)池上健太郎、森隆彰、山陰一、浅原哲子、金﨑めぐみ、桝田出、石井好二郎
・(受賞名)学部学生発表賞(Undergraduate Presentation Award)ポスター発表の部2位
・(発表演題)The Geographic Environmental Factors Associated with the Number Oo People Certified for Long-Term Care or Support Need: Ecological Study of Municipalities in Japan.
(要介護・要支援認定者数に関連する地理的環境要因:日本の市町村における生態学的研究)
(有酸素運動の種類による代謝性疾患リスクへの異なる影響:大規模健康診断コホートからの知見)
・(筆頭発表者名)スポーツ健康科学部3年生
・(連名者)森隆彰、松村梨那、石井好二郎
・(受賞名)学部学生発表賞(Undergraduate Presentation Award)ポスター発表の部ファイナリスト
・(発表演題)Sex-Specific Associations Between Exercise Habits and the Prevalence of Metabolic Disorders and Metabolic Syndrome in Middle- and Older-Aged Adults: A Large-Scale Cohort Study.
(中高年における運動習慣と代謝性疾患およびメタボリックシンドローム有病率の性差:大規模コホート研究)
・(筆頭発表者名)濱中采奈
・(連名者)池上健太郎、森隆彰、山陰一、浅原哲子、金﨑めぐみ、桝田出、石井好二郎
『Neighborhood Environments Associated with Elementary-school-level Exercise Time and Physical Performance Before and After the COVID-19 Pandemic: Repeated Cross-Sectional Ecological Study Of National and Complete Survey Around Japan.(COVID-19パンデミック前後における小学校児童の運動時間と身体能力に関連する近隣環境:全国規模の完全調査に基づく繰り返し横断研究)』
本研究は、コロナ禍による運動時間や身体能力の減少を緩和し、パンデミック後の回復を促進する可能性のある近隣環境の特徴を明らかにすることを目的としました。日本のスポーツ庁が実施した2019年から2023年の全国調査データを使用し、歩きやすさ(ウォーカビリティ)や犯罪・事故率の低さといった環境要因をGISで収集しました。分析の結果、ウォーカビリティが高く安全な地域は、コロナ禍における子どもの身体活動の減少を抑制し、パンデミック後の運動時間と身体能力の向上を促進する可能性が示されました。
『Differential Effects of Aerobic Exercise Types on Metabolic Disease Risk: Evidence from a Large-Scale Health Checkup Cohort.(有酸素運動の種類による代謝性疾患リスクへの異なる影響:大規模健康診断コホートからの知見)』
本研究は、運動習慣の中でも特に有酸素運動の種類(ウォーキング、サイクリング、ジョギング)が、糖尿病、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドローム(MetS)の発症リスクにどう影響するかを大規模な健診データベースを用いて検証しました。30,636人の健診参加者を対象に分析した結果、ジョギング習慣を持つ人は、糖尿病、脂質異常症、MetSのリスクが有意に低いことが示されました。一方で、高血圧のリスクはウォーキングやサイクリング習慣を持つ人で有意に低い結果となり、運動の種類によって予防効果が異なることが明らかになりました。謝性疾患やメタボのリスクを予測できる可能性が示されました。
『The Geographic Environmental Factors Associated with the Number Oo People Certified for Long-Term Care or Support Need: Ecological Study of Municipalities in Japan.(要介護・要支援認定者数に関連する地理的環境要因:日本の市町村における生態学的研究)』
高齢者の要介護・要支援認定者数が増加する中、本研究は、どのような地理的環境要因が認定者数と関連しているかを明らかにすることを目的としました。全国1,555の市区町村を対象に 、医療福祉、社会活動、運動、交通、植生などの環境データをGISで収集し分析しました。その結果、スポーツ施設、公民館、バス停、公園の面積が多い市区町村ほど、要介護・要支援認定者数が少ないことが示されました。このことから、運動や社会活動を促す環境が、高齢者の自立を支援する上で有効である可能性が示唆されました。
『Sex-Specific Associations Between Exercise Habits and the Prevalence of Metabolic Disorders and Metabolic Syndrome in Middle- and Older-Aged Adults: A Large-Scale Cohort Study.(中高年における運動習慣と代謝性疾患およびメタボリックシンドローム有病率の性差:大規模コホート研究)』
本研究は、性別による生理学的・ホルモン的な違いが運動の効果にどう影響するかを考慮し、運動習慣とメタボリック疾患(MDs)およびメタボリックシンドローム(MetS)の有病率との関連を性別・年齢別に検証しました。52,155人の健診データを用いた分析の結果、運動習慣は全体的にMDsやMetSの有病率低下と関連していましたが、その効果は性別や年齢によって異なることが判明しました。具体的には、男性では60歳未満で脂質異常症とMetSのリスク低下が顕著であり、女性では60歳以上で高血圧のリスク低下が顕著でした。これらの結果は、性別や年齢に応じた予防戦略の有効性を支持するものです。
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2025年6月13日~15日に大阪府のグランキューブ大阪(大阪国際会議場)にて、第25回日本抗加齢医学会総会が開催されました。今大会において発表しました「若年女性において体脂肪率がエクオール産生に関連する」が学術の向上に貢献する優秀な発表として「優秀演題賞」を受賞しました。
・受賞名:優秀演題賞
・発表演題: 若年女性において体脂肪率がエクオール産生に関連する
・筆頭発表者名:花野宏美
・連名者:青木拓巳(宮城学院女子大学),佐々木将太(北海道文教大学),藤川浩喜(園田学園女子大学),青木好子(佛教大学),大石寛(佐賀大学),山口寛基,森隆彰,廣惠優,松村梨那,石井好二郎
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする「エクオール」は、女性の健康に大きく関わっています。エクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌により代謝されることで産生されます。近年、特に日本人若年女性ではエクオールを体内で産生できる割合が減少していることが報告されていますが、その原因は未だに明らかではありません。そこで本研究では、若年女性のエクオール産生に関連する要因を明らかにすることを目的といたしました。
女子大学生303名のエクオール産生量、体組成、豆類摂取量を測定いたしました。その結果、体脂肪率が高い若年女性では、エクオールの産生量が高いことが示されました。また、体脂肪率が標準的な範囲にある女性においては、豆類の摂取量が多いほどエクオールの産生量が増加するという関連も認められました。
本研究の結果は豆類を多く摂取すればエクオールを産生できるわけではなく、体組成がエクオール産生に影響を及ぼす可能性を示しています、本研究の結果は、適切な体脂肪率を維持することの重要性を示唆しており、近年の社会問題である若年女性の過度な痩身志向や低栄養状態に提言できる可能性があります。
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2025年7月にシンガポールで開催される世界水泳選手権に、スポーツ健康科学部の梶本一花さん(4年)と藤本穏さん(3年)が出場します。梶本さんは、2025年日本選手権において女子400m・800m・1500m自由形の3種目で優勝し、三冠を達成。さらに、オープンウォータースイミング(OWS)でも4月に行われたワールドカップで銅メダルを獲得するなど、競泳とOWSの“二刀流”で国内外から注目を集めています。藤本さんは、女子200mバタフライに出場。2025年日本選手権にて自己ベストを更新し、派遣標準記録を突破。初の世界選手権代表として、大舞台に臨みます。
出場種目および競技日程(現地時間)
【梶本 一花】
◆オープンウォータースイミング(OWS)
・10km 7月15日
・5km 7月18日
・3kmノックアウトスプリント 7月19日
◆競泳競技
・400m自由形 7月27日(予選・決勝)
・1500m自由形 7月28日(予選)/7月29日(決勝)
・800m自由形 8月1日(予選)/8月2日(決勝)
【藤本 穏】
◆競泳競技
・200mバタフライ 7月30日(予選・準決勝)/7月31日(決勝)
世界の舞台で挑戦するお二人の雄姿に、ぜひご注目ください!