このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

スポーツ健康科学研究科博士後期課程の川間羅聖さんが、European College of Sport Scienceにて「Young Investigator Award」を受賞しました。

'22年9月7日 更新

2022年8月31日-9月2日に、スペイン セビリアにて、スポーツ科学領域で世界最大の国際学会の一つである、The 27th Annual Congress of the European College of Sport Scienceが開催されました。


今大会において発表した、「Passive muscle stiffness is acutely decreased by eccentric exercise at long muscle lengths with a long duration」が、世界の優秀な若手研究者に対して贈られる「Young Investigator Award(若手研究者賞)」を日本人で唯一受賞しました。

・受賞名:Young Investigator Award
・発表演題: Passive muscle stiffness is acutely decreased by eccentric exercise at long muscle lengths with a long duration
・筆頭発表者名:Raki Kawama
・連名者:Tatsuya Hojo, Taku Wakahara
「Young Investigator Award」を受賞した川間羅聖さん

2022年8月31日-9月2日に、スペイン セビリアにて、スポーツ科学領域で世界最大の国際学会の一つである、The 27th Annual Congress of the European College of Sport Scienceが開催されました。


今大会において発表した、「Passive muscle stiffness is acutely decreased by eccentric exercise at long muscle lengths with a long duration」が、世界の優秀な若手研究者に対して贈られる「Young Investigator Award(若手研究者賞)」を日本人で唯一受賞しました。

・受賞名:Young Investigator Award
・発表演題: Passive muscle stiffness is acutely decreased by eccentric exercise at long muscle lengths with a long duration
・筆頭発表者名:Raki Kawama
・連名者:Tatsuya Hojo, Taku Wakahara
これまで多くの研究において、受動的な筋の硬さ(スティフネス)は、レジスタンスエクササイズによって増加することが報告されています。一方、近年の我々の研究では、受動的な筋スティフネスは、レジスタンスエクササイズを筋が引き伸ばされながら力発揮を行う伸張性収縮と広い動作範囲の組み合わせで実施すれば、減少することが明らかとなっています。しかし、その減少量は大きくはありませんでした。そのため、本研究では、筋スティフネスのさらなる減少を目指して、筋長と動作時間の異なる組み合わせを伴う伸張性収縮のみのエクササイズが筋スティフネスに及ぼす急性的影響を検討しました。
健康な一般成人男性に異なる筋長と動作時間を伴う3種類のレジスタンスエクササイズ(スティフレッグデッドリフト)を実施させました。1) 短い筋長・短い動作時間の組み合わせ;2) 長い筋長・短い動作時間の組み合わせ;3)長い筋長・長い動作時間の組み合わせの3種類でした。エクササイズ前、3、30、60分後に超音波せん断波エラストグラフィを用いてハムストリングス各筋(大腿二頭筋長頭・半腱様筋・半膜様筋)のスティフネス(剛性率)を評価しました。
半膜様筋の剛性率は、長い筋長・長い動作時間の組み合わせ3分後に有意に減少しました。しかし、30、60分後には減少しませんでした。また、半膜様筋の剛性率は、短い筋長・短い動作時間、長い筋長・短い動作時間では、いずれの測定ポイントでも変化しませんでした。同様に、大腿二頭筋長頭・半腱様筋のスティフネスはすべての組み合わせにおいて、エクササイズ直後に変化しませんでした。
 以上の結果は、筋長よりも動作時間が特定の筋のスティフネスを急性的に減少させるためには重要であることを示唆しています。

これまで多くの研究において、受動的な筋の硬さ(スティフネス)は、レジスタンスエクササイズによって増加することが報告されています。一方、近年の我々の研究では、受動的な筋スティフネスは、レジスタンスエクササイズを筋が引き伸ばされながら力発揮を行う伸張性収縮と広い動作範囲の組み合わせで実施すれば、減少することが明らかとなっています。しかし、その減少量は大きくはありませんでした。そのため、本研究では、筋スティフネスのさらなる減少を目指して、筋長と動作時間の異なる組み合わせを伴う伸張性収縮のみのエクササイズが筋スティフネスに及ぼす急性的影響を検討しました。
健康な一般成人男性に異なる筋長と動作時間を伴う3種類のレジスタンスエクササイズ(スティフレッグデッドリフト)を実施させました。1) 短い筋長・短い動作時間の組み合わせ;2) 長い筋長・短い動作時間の組み合わせ;3)長い筋長・長い動作時間の組み合わせの3種類でした。エクササイズ前、3、30、60分後に超音波せん断波エラストグラフィを用いてハムストリングス各筋(大腿二頭筋長頭・半腱様筋・半膜様筋)のスティフネス(剛性率)を評価しました。
半膜様筋の剛性率は、長い筋長・長い動作時間の組み合わせ3分後に有意に減少しました。しかし、30、60分後には減少しませんでした。また、半膜様筋の剛性率は、短い筋長・短い動作時間、長い筋長・短い動作時間では、いずれの測定ポイントでも変化しませんでした。同様に、大腿二頭筋長頭・半腱様筋のスティフネスはすべての組み合わせにおいて、エクササイズ直後に変化しませんでした。
 以上の結果は、筋長よりも動作時間が特定の筋のスティフネスを急性的に減少させるためには重要であることを示唆しています。

関連情報