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スポーツ健康科学研究科博士後期課程2年 吉村美保さん(環境生理学研究室) の論文が Heliyonに掲載されました。

'23年10月2日 更新

スポーツ健康科学研究科 博士後期課程2年吉村美保さん(環境生理学研究室)の論文がHeliyonに掲載されました。

スポーツ健康科学研究科 博士後期課程2年吉村美保さん(環境生理学研究室)の論文がHeliyonに掲載されました。

【研究内容の概要】
遅発性筋痛(DOMS:Delayed onset muscle soreness)とは、運動の数日後に遅れて発生する筋痛であり、筋硬度の増加・筋力の低下・関節可動域の制限などが特徴的な症状です。これらはアスリートの運動意欲やパフォーマンス低下の一因となるため、本研究はDOMSの回復を促進する介入方法を検証しました。
これまでの研究により、20℃の冷炭酸水浴は冷却と血管拡張を両立させ、浸漬部の冷却を促進することを明らかにしてきました(Yoshimura et al., PeerJ 2020)。今回は新しい取り組みとして、冷炭酸水浴に筋の炎症を抑制する水素ガスを加え、炭酸ガスとの相互作用により、運動後の筋の炎症を効率的に抑え、DOMSの症状を軽減するという仮説を立てました。
本研究では健康若年男性を4群に振り分け(コントロール群・冷水浴群・冷炭酸水浴群・冷水素炭酸水浴群)、運動前(Pre)とDOMSが発生しやすい運動48時間後(Post)の筋痛やパフォーマンスの変化を介入別に比較しました(図1)。その結果、コントロール群・冷水浴群・冷炭酸浴群において、最大筋力発揮・ジャンプ力・膝関節可動域は有意に低下し、筋痛・筋硬度・筋厚・エコー強度・筋硬度は有意に増加しました。一方、冷水素炭酸浴では他3条件とは異なり、最大筋力・ジャンプ力・膝関節可動域の有意な低下と、筋の硬さ・筋硬度・エコー強度の有意な増加は確認されませんでした。
このことから、炭酸ガスと水素ガスを組み合わせた冷水浴(CH-CWI)がDOMSの回復を促進させる可能性が示唆されました。今後のスポーツシーンにこのアイシング技術が活用されることを期待しています。
吉村さん
【研究内容の概要】
遅発性筋痛(DOMS:Delayed onset muscle soreness)とは、運動の数日後に遅れて発生する筋痛であり、筋硬度の増加・筋力の低下・関節可動域の制限などが特徴的な症状です。これらはアスリートの運動意欲やパフォーマンス低下の一因となるため、本研究はDOMSの回復を促進する介入方法を検証しました。
これまでの研究により、20℃の冷炭酸水浴は冷却と血管拡張を両立させ、浸漬部の冷却を促進することを明らかにしてきました(Yoshimura et al., PeerJ 2020)。今回は新しい取り組みとして、冷炭酸水浴に筋の炎症を抑制する水素ガスを加え、炭酸ガスとの相互作用により、運動後の筋の炎症を効率的に抑え、DOMSの症状を軽減するという仮説を立てました。
本研究では健康若年男性を4群に振り分け(コントロール群・冷水浴群・冷炭酸水浴群・冷水素炭酸水浴群)、運動前(Pre)とDOMSが発生しやすい運動48時間後(Post)の筋痛やパフォーマンスの変化を介入別に比較しました(図1)。その結果、コントロール群・冷水浴群・冷炭酸浴群において、最大筋力発揮・ジャンプ力・膝関節可動域は有意に低下し、筋痛・筋硬度・筋厚・エコー強度・筋硬度は有意に増加しました。一方、冷水素炭酸浴では他3条件とは異なり、最大筋力・ジャンプ力・膝関節可動域の有意な低下と、筋の硬さ・筋硬度・エコー強度の有意な増加は確認されませんでした。
このことから、炭酸ガスと水素ガスを組み合わせた冷水浴(CH-CWI)がDOMSの回復を促進させる可能性が示唆されました。今後のスポーツシーンにこのアイシング技術が活用されることを期待しています。
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