学生生活・就職
学生生活について
在学生の声紹介
ゼミ活動を実施している4年次生の声を紹介します。
ゼミテーマ1:どのようにすれば高齢者の健康は維持することができるでしょうか?
公衆衛生学とは、集団が属する地域や学校、職場などにおいて病気や怪我などによって生命が脅かされないように、対策となる環境整備や制度設計について研究したり、集団の動向や健康状態の変動などを調査・解析したりする学問です。
例えば、運動習慣と病気の予防との関係があげられます。ゼミで行っている軽量のダンベルを用いた体操もその一例です。このダンベル体操をある地域の中高年者に対して習慣化した結果、肥満や高血糖の改善につながることがわかりました。
フィールドワークとして、地域や施設の高齢者などに接して体力測定や運動指導を行うこともあります。
ゼミ生は現在の日本における保健・医療・福祉に関わる様々な問題点について身をもって体験し、当事者意識を持ちます。4年次に行う卒業研究では、自分で選んだテーマについて、仮説や研究計画の立案から研究発表まで全て自らの手で取り組まねばなりません。学生たちは今日も、当事者意識と主体性を持って研究に取り組んでいます。
<Student Voice>
ゼミでは「運動やスポーツが、生活の質(QOL)やライフスタイルに与える影響」などのテーマに取り組んでいます。3年次のゼミは、これらの自分が興味を持ったテーマに関わる論文を読み、レジュメにまとめ、他のゼミ生に説明するという流れで進みます。特に課題などを与えられるわけではない日々のゼミからは「自ら学ぶ姿勢」が身につきました。
将来の夢はまだ曖昧ですが、スポーツを通じて人々の暮らしを豊かにする仕事に就きたいです。そのために、まずは普段のゼミを通じて視野を広げ、一歩ずつ将来に向けて前進したいと思っています。
ゼミテーマ2:野球のピッチャーは、どうすれば肩に負担をかけずボールを投げられると思いますか?
野球のピッチャーにとって、肩の故障は選手生命の危機と言えるくらい重いものです。肩に負担がかかりにくい投球動作とは、いったいどういったものなのでしょうか?
中村ゼミでは、こういった野球の投球動作やサッカーのキック動作、ゴルフのスイング動作などを中心に、スポーツ動作を解析します。具体的には、モーションキャプチャ装置を用いて被験者の動きをコンピュータ上に再現し、数学や物理を応用して解析するという方法です。
3年次は卒業研究に取り組むための準備期間とし、研究の基礎として数学や物理、動作解析の基礎を学習しつつ先行研究を参照。4年次には実験の手順を検討し、実際にデータを計測して卒業論文にまとめるという流れでゼミの2年間は進みます。
何事に対しても感覚的で曖昧な考えではなく、一般性を持ち多くの人を納得させられる思考法ができるようになることを目標に、日々研究に励んでいます。
<Student Voice>
ゼミでは、モーションキャプチャ装置を用いた動作解析を研究しています。特に、野球経験者と未経験者の投球動作における違いについての分析に興味をもっています。感覚では理解できる違いを、データを用いて定量的に捉え、どのように改善するかを検討したいと考えています。先生は、ゼミで私達が出した疑問点に対して、総合的な視点から丁寧に説明してくれます。大学生活を送る上で、ゼミは広く深くスポーツ健康科学を学べる良い場です。
ゼミテーマ3:どういったスポーツ大会を開催すれば、地域の収益は上がるでしょうか?
スポーツ・マネジメントとは、スポーツ組織が経営資源を有効活用することにより最大の成果を上げるための活動です。二宮ゼミはその中でも演習テーマとして、スポーツを用いた地域社会の活性化と、スポーツ産業の発展というテーマについて取り組んでいます。
二宮ゼミの大きな特徴の一つとしてフィールドワークが挙げられます。例えば、北海道ニセコでのヒルクライム自転車レースの参加者を対象として、消費行動に着目して現地調査を行いました。調査では、参加者が自転車競技にのめりこんでいる度合いと彼らの消費支出が比例していることがわかりました。このようにして得た結果は、スポーツを普及・発展させるための大きな鍵となります。スポーツ消費者の行動が把握でき、その人たちの嗜好やニーズに合わせたマーケティングが可能になるからです。
こういった調査はゼミ生が主体となり、計画や準備、実行まで取り組みます。ゼミでの活動を通して磨いたマネジメント能力は、卒業後の社会人生活でも大いに役立ちます。
<Student Voice>
私たちのゼミでは、沖縄県におけるスポーツ事業を通じた地域振興を研究しています。おきなわマラソンなど、スポーツイベントの開催による地域活性化もその一つです。現地に赴き、県庁のスポーツ振興課を訪問してインタビュー調査を行い、沖縄県におけるスポーツ・ツーリズム(スポーツ活動を目的とした旅行活動)の現状を知りました。学びを深めるにつれ、沖縄県で開催されるスポーツイベント参加者の参加要因に興味を持ちました。4年次から始まる卒業研究で取り上げたいと考えています。
卒業後の進路について
予想される進路
- 中学校・高等学校の保健体育教員
- 健康運動指導士(健康・体力づくり事業財団)
- 社会・地域スポーツの振興を担当する自治体職員
- プロスポーツマネジメント
- 各種スポーツ・トレーナー
- 医療関連機関
- ヘルスケア関連企業、ライフサイエンス関連企業
- スポーツ・メディア
- 大学院
同志社大学スポーツ健康科学部では2021年3月に第10期の卒業生を輩出しました。スポーツ・健康関連企業はもちろんのこと、金融・製薬・食品等の各種メーカー、マスコミ、大学院など今後も様々なフィールドでの活躍が期待されています。
また在学生の就職活動に関しては、学生の自主性を重んじながらも、キャリアセミナーや就職懇談会などを実施するなどのバックアップ体制を強化しています。
<就職希望者数に対する就職率>
2022年度卒業生 実績 100%
2021年度卒業生 実績 99.0%
2020年度卒業生 実績 98.3%
2019年度卒業生 実績 100%
参考:同志社大学の就職状況(オフィシャルサイト)
主な就職内定企業一覧
以下は現在までの主な学生の内定企業一覧を記載しております。
【金融】
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、
みずほフィナンシャルグループ、りそなホールディングス、ゆうちょ銀行、三井住友信託銀行、京都銀行、
池田泉州銀行、
関西アーバン銀行、南都銀行、
八十二銀行、十八銀行、十六銀行、京都信用金庫、
大和信用金庫、大阪市信用金庫、日本生命、住友生命、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上火災保険、
野村證券、SMBC日興証券、岡三証券
【メーカー】
トヨタ自動車、本田技研工業、富士ゼロックス、
三菱電機、パナソニック、キヤノン、富士通、日立製作所、日本電気、理想科学工業、ドウシシャ、住友化学、
住友金属工業、住友金属物産、東芝テック、クボタ、
椿本チエイン、タカラスタンダード、神島化学工業、
関西ペイント、旭化成、ノバルティスファーマ、
アステラス製薬、大塚製薬、エーザイ、杏林製薬、翔薬、全薬工業、旭化成ファーマ、科研製薬、久光製薬、
アストラゼネカ、セイコータイムシステム、
アディダスジャパン、デサント、ミズノ、ニシ・スポーツ、
オムロンヘルスケア、サントリーホールディングス、キリンホールディングス、アサヒビール、
サントリー食品インターナショナル、味の素、カゴメ、
ハウス食品、キッコーマン、キューピー、江崎グリコ、
明治、花王カスタマーマーケティング、ライオン、
ヤクルト本社、東洋水産、ブルボン、神戸屋、不二家、
モロゾフ、雪印メグミルク、伊藤園、大和ハウス工業、
大東建託、三井ホーム
【サービス】
東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、JR東海、JR西日本、京阪電気鉄道、出光興産、住友不動産、東急リバブル、楽天、大塚商会、JTB関西、H.I.S、綜合警備保障、
ゼンショーホールディングス、ルネサンススポーツ
【マスコミ・情報通信】
NTTdocomo、ソフトバンク、KDDI、テレビ大阪、
報知新聞社、日刊スポーツ、リクルートエージェント、
マイナビ、サニーサイドアップ、
データスタジアム
【流通】
イオン、ニトリ、ファーストリテイリング、
ガリバーインターナショナル、アルペン
【教育・学習支援】
岐阜県保健体育教諭、石川県保健体育教諭、
滋賀県小学校教諭
【公共・その他】
東京都庁、京都府庁、大阪市役所、札幌市役所、
枚方市役所、知立市役所、警視庁、大阪府警、京都府警、岡山県警、三重県警、東京消防庁
【大学院進学】
同志社大学大学院スポーツ健康科学研究科、
同志社大学大学院総合政策科学研究科、
筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻、
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科
スポーツ健康科学部主催 キャリアセミナー
スポーツ健康科学部生を対象とするキャリアセミナーを定期的に実施しています。
- 体育会系就活の必勝法!~勝てる就活はこれだ~
- 就活NG例から学ぶ!秋冬の就活準備講座
- インターンシップ準備&選考対策講座
- スポ健OBによる講演「体育会出身の私が採用担当してみて」
- 院生による講演「なぜ“大学院”なのか、なぜ“同志社”なのか」
卒業生インタビュー
学生時代に思い描いた夢を超えて
私が就職活動を始めたのは当時の中では少し遅めの三年次2月頃、海外の大学院進学も考え、その他教職課程も受講したり、将来のキャリアは漠然としていました。
そんな思いのままに参加した就職セミナーで、三井物産がMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島の運営に関わっていることを知り「私が挑戦したいのはこういう仕事だ!」と直感的に感じました。
希望が叶い入社でき、最初に配属されたのは財務部。ここで約二年半、商社の基礎を学んだ後、「修業生制度」でメキシコへ語学留学と現地の発電所の運営・開発に二年程携わりました。「次はスポーツに関わる仕事がしたいな。」と思っている中で日本に戻りウェルネス事業を担当する財務経理部門への配属となった後、「社内求人制度」で自ら手を挙げて入社以来希望していたこのポジションでの仕事が始まりました。
現在は2025年秋にオープンするBリーグ「アルバルク東京」の新しいアリーナ建設と運営企画をサポートさせていただいています。クラブの皆様と共に、持続的にファンや地域の方々に愛される場所を目指して新アリーナでの観戦体験を作り上げていくことは、卒論のテーマに選んだ「スポーツを通した社会課題の解決と企業利益の両立」に正に仕事として取り組んでいる実感があります。入社後7年の歳月の中で様々な経験を経て、今こうして学生時代の想像を超えて、ワクワクしながら仕事を出来ていることは本当に幸せだと思います。
自らの夢に妥協はしないこと。
就職活動を始めるのは遅く、3回生の年明けくらいからスタートさせました。大学で「健康」の大切さを改めて学び、食品メーカーも志望先にしていて既に内定もいただいていました。そんな中でここに決めたのは選考を通して、自分が目指したいものは「運動」を基点とした仕事だということに気付いたからです。
大学でバスケットボール部のキャプテンを務める中で大切にしてきたのは「全員バスケット」。その中で「誰かのため」に役立つことの価値と喜びを知りました。きっとそれがあり「健康を必要としている人のため」「社会のため」に役立ちたいという気持ちへ動かされ、この仕事を選びました。
本社勤務、大阪や沖縄などの現場勤務を経て2023年2月から現在の新規事業開発部に配属となりました。現在取り組んでいる新規事業は、カーブスとは別の新たな業態ですが「健康」そして今後の日本社会において必要とされるものと自負しています。まずは、この新規事業をしっかりと立ち上げ、軌道に乗せることが目標ですが、その先には年齢を問わず人生を謳歌する人たちを増やし、日本の健康寿命を伸ばしたいという夢があります。運動やスポーツには社会や人生を豊かにしてくれる力があります。学部で得られる知識や経験は、その力を社会で活かしていくためのバックグラウンドとなるので、学生のみなさんには、大学でしか学ぶことの出来ないものに楽しく興味をもって取り組んで欲しいと願います。
目標を持つことは大学での学びを豊かにしてくれます。
私の場合、幼い頃から運動が好きで「体育の先生になりたい」という思いを持っていたので、大学での学びも常にそれを意識していました。上林ゼミを選んだ理由も、二年次の展開科目で先生の講義を受講した時に、先生の専門とする運動学習や運動制御、脳神経科学などの学びの領域が、目指している体育教員の指導に活かせると考えたからです。卒業必要単位にプラスαとなる教職過程の授業も、明確な目標を持っていたので苦に感じることはありませんでした。
スポーツ健康科学部の良いところは、いろいろなスポーツ・種目に触れる機会があることです。専門種目に偏ることなく、いろんな種目を経験することで新しい発見が生まれ、そこには自らの成長があることを、教師になったいま実感してしています。
私の教師としてのスタートは既にコロナ禍の中にあり、学校行事の中止や縮小で生徒たちには残念な思いをさせてしまったと感じています。その分、今は担任として生徒たちと過ごす何気ない日常が記憶に残るように本気で向き合っています。「全員の個性と笑顔が輝く最幸のクラスを作ること」それが今の私の目標です。
まずは広く、そして深く・・・それは学問にも仕事にも共通する。
卒業し早や四年になりますが、実習や実験に明け暮れ「正解を導き出す方法はひとつではない」ことを学んだ大学時代のことをいまでもよく思い出します。
入社後、配属されたのは東京で、長野エリアの営業を担当しました。自社製品のすべてを扱うここでの仕事は、新入社員の私にとって会社全体を俯瞰する良い機会となりました。その後、幼少期の海外生活で培った語学力を活かしたいという希望が叶い、現在は神戸の本社で海外モデルも含むインドア系シューズの企画・開発を担当しています。同じ種目でも国や地域によって求められるものは様々ですが、それは世界を相手に仕事をしている醍醐味でもあります。
プライベートではいまも陸上競技を続けているので、本社勤務になってからは大学でトレーニングをさせていただいていて、学生のみなさんとの交流が製品作りへの良いフィードバックにもなっています。
少子高齢化の時代ですが、生涯に渡ってスポーツを身近な存在として楽しめる社会づくりのため、学部での学びを役立てていきたい考えています。