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スポーツ健康科学研究科 博士前期課程2年 山本結子さんの研究論文が、「Obesity Science & Practice」に掲載されました。
2024年3月28日 更新
スポーツ健康科学研究科 博士前期課程2年 山本結子さんが、本学石井好二郎教授ならびに国立病院機構京都医療センターの研究者らと共同で取り組まれた研究論文「Age-wise examination of the association of obesity based on body mass index and waist circumference with metabolic diseases in comprehensive health checkup participants」が、「Obesity Science & Practice 」に掲載されました。
日本肥満学会はbody mass index(BMI)25kg/m2以上で脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積している状態を肥満と定義しています。また、内臓脂肪型肥満のスクリーニングとしては、臍位での腹囲(waist circumference;WC)で、内臓脂肪100cm2に相当する男性85cm、女性90cm以上が用いられています。しかしながら、高齢者の肥満に関しては、日本肥満学会は十分なエビデンスを持っていないことを「肥満症診療ガイドライン2022」で述べています。本研究は、人間ドックを受診した18歳以上の46,324名を対象として、BMI(≧25)と腹囲(WC: 男性≧85cm、女性≧90cm)の代謝性疾患診断基準としての適正を評価しました。その結果、BMIとWCは性別にかかわらず、18~74歳において一貫して高血圧、糖尿病、脂質異常症のリスクが高いことが示されました。また、75歳以上では、男性では代謝性疾患の高リスクと関連していましたが、女性では高血圧と脂質異常症のみと関連が認められました。これらの所見から、BMIとWCを用いた肥満の診断基準は、性別に関係なく75歳未満、また75歳以上の男性にも適用できることを示唆しました。
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