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スポーツ健康科学研究科 運動処方研究室 山口寛基さんらの研究論文が「Frontiers in Sports and Active Living」に掲載され、国際的な科学ニュース配信プラットフォーム「EurekAlert!」でも紹介されました
2026年10月26日 更新
スポーツ健康科学研究科 運動処方研究室 山口寛基さんが、本学スポーツ健康科学部 石井好二郎教授らと共同で取り組まれた研究論文「Operational margin of high-school tennis tournaments under heat constraints: a wet-bulb globe temperature-based scenario analysis」が、国際学術誌「Frontiers in Sports and Active Living」に掲載されました。
また、本研究成果は、国際的な科学ニュース配信プラットフォーム「EurekAlert!」でも紹介されました。
テニス競技は屋外で複数の試合が行われることから、暑熱環境が大会運営に大きく影響します。地球沸騰化とも言われる近年の厳しい暑さの中、夏季に開催されるインターハイやジュニアテニス大会では、選手の安全確保と大会日程の両立が重要な課題となっています。
これまでの多くの研究では、暑さ指数(WBGT)などの環境指標を用いて暑熱リスクが評価されてきました。しかし、予定された試合を消化できるか、また大会運営にどの程度の時間的余裕が残されているかを直接把握することはできません。
そこで本研究では、暑熱環境を大会運営上の余裕として評価する枠組みに着目しました。全国11地点の気象観測所における約11万9千件のWBGTデータを分析し、WBGTが28未満の時間を「低リスク運営可能時間」として算出しました。さらに、学校テニス大会のモデルを設定し、開催日程や競技時間帯を変更した場合の運営余裕を比較するシナリオ分析を実施しました。
その結果、開催日程の変更に加え、早朝や夜間を活用することで、低リスクに大会を運営できる余裕を改善できる可能性が示されました。本研究は、WBGTを大会当日の暑熱対策だけでなく、開催日程や競技時間帯の検討にも活用できる可能性を示したものです。さらに、この評価枠組みは、開催場所・大会期間・コート数・試合方式などの検討にも応用できる可能性があり、選手の健康と大会運営の両立に向けた事前の大会計画に役立つことが期待されます。
DOI:10.3389/fspor.2026.1914945
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