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リサーチイノベーション推進機構・スポーツ健康科学部 大澤晴太特任助教らの研究成果がMetabolism Openに掲載されました。
リサーチイノベーション推進機構・スポーツ健康科学部 大澤晴太特任助教,産業技術総合研究所四国センター 土屋吉史主任研究員,スポーツ健康科学部 井澤鉄也教授らの研究成果,「Angiogenic behavior of human umbilical vein endothelial cells in hydrogel containing lyophilized powder of decellularized adipose tissue from high-fat diet-fed or exercise-trained rats」がMetabolism Openに掲載されました。
脂肪組織の可塑性は血管新生で保証され,組織拡張時の血管新生の不足は組織低酸素化を起因とした代謝的恒常性の破綻をもたらします。血管新生因子として数種の液性因子が知られていますが,細胞外マトリックス(ECM)も成長中の血管の足場として機能します。本研究では,高脂肪食(HFD)摂取や運動トレーニング(EX)実施ラットの皮下(鼠蹊部)と内臓(精巣上体)の脂肪組織から調整した脱細胞化脂肪組織(DAT)粉末を含む三次元ハイドロゲル(DAT-HG)にヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を包埋し,HUVEC の管腔様構造(ネットワーク,分岐,長さ)形成を評価しました。DAT粉末はECMの立体的構造は破壊されていますが,ECM構成成分は失われていません。HUVECの管腔様構造形成は,HFD摂食条件下でEXを行ったラットの鼠径部由来DAT-HGで他群のDAT-HGに比較してより促進され,精巣上体由来DAT-HGでは,HFD摂取群のDAT-HGが普通食摂取群DAT-HGに比較し管腔様構造形成をより促進させました。また,精巣上体由来DAT-HGは鼠径部由来DAT-HGに比較してHUVECの管腔様構造形成をより促進させ,血管内皮増殖因子受容体2,血管内皮カドヘリン,接着斑キナーゼの発現増加を伴っていました。プロテオーム解析の結果,HUVECの管腔様構造形成を促進させたDATではSerpina3m,Col4a4およびSel1lなどのタンパク質が豊富であることが分かりました。肥満を呈しても肥満関連疾患に進行しないmetabolically healthy obesityでは脂肪組織の血管新生の密接な関与が想定されています。本研究は脂肪組織の可塑性を担保する血管新生におけるECMの役割について興味深いヒントを与え,脂肪組織のhealthy expansionのメカニズム解明に寄与すると期待されます。
| 関連情報 | DOI:https://doi.org/10.1016/j.metop.2026.100485 |
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