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スポーツ健康科学研究科 博士後期課程3年の花野宏美さんが第25回日本抗加齢医学会総会にて「優秀演題賞」を受賞しました!

2025年6月13日~15日に大阪府のグランキューブ大阪(大阪国際会議場)にて、第25回日本抗加齢医学会総会が開催されました。今大会において発表しました「若年女性において体脂肪率がエクオール産生に関連する」が学術の向上に貢献する優秀な発表として「優秀演題賞」を受賞しました。
・受賞名:優秀演題賞
・発表演題: 若年女性において体脂肪率がエクオール産生に関連する
・筆頭発表者名:花野宏美
・連名者:青木拓巳(宮城学院女子大学),佐々木将太(北海道文教大学),藤川浩喜(園田学園女子大学),青木好子(佛教大学),大石寛(佐賀大学),山口寛基,森隆彰,廣惠優,松村梨那,石井好二郎
研究内容の概要
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする「エクオール」は、女性の健康に大きく関わっています。エクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌により代謝されることで産生されます。近年、特に日本人若年女性ではエクオールを体内で産生できる割合が減少していることが報告されていますが、その原因は未だに明らかではありません。そこで本研究では、若年女性のエクオール産生に関連する要因を明らかにすることを目的といたしました。
女子大学生303名のエクオール産生量、体組成、豆類摂取量を測定いたしました。その結果、体脂肪率が高い若年女性では、エクオールの産生量が高いことが示されました。また、体脂肪率が標準的な範囲にある女性においては、豆類の摂取量が多いほどエクオールの産生量が増加するという関連も認められました。
本研究の結果は豆類を多く摂取すればエクオールを産生できるわけではなく、体組成がエクオール産生に影響を及ぼす可能性を示しています、本研究の結果は、適切な体脂肪率を維持することの重要性を示唆しており、近年の社会問題である若年女性の過度な痩身志向や低栄養状態に提言できる可能性があります。
お問い合わせ |
スポーツ健康科学部事務室・スポーツ健康科学研究科事務室 TEL:0774-65-6030
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